映画アルマゲドンを見て
先日,久しぶりにアルマゲドンを見てみた。
何度も見ているが,見るたびに感動する。
同時に作品の完成度として少し荒い部分も見えてくる。
今回は大統領のスピーチの時に,新しい発見があった。
「今夜私はアメリカ大統領としてではなく、一国家の首脳としてではなく一人類として皆さんに語りかけています。 我々は、今重大な危機に直面しています。 これは聖書で言うところのアルマゲドン。この世の終わりです。 しかし我々人間は、歴史上初めて滅亡を逃れるための技術を手にするに至りました。~(中略)~ 人類の飽くことのなき向上心、知識欲、一歩一歩築かれた科学の進歩、そして宇宙の神秘を探る果敢な挑戦、人間の技術と想像力が生み出したもの全て、戦争さえもが今回の試練に挑むための強力な武器となっています。 この混沌たる歴史の中で人類は過ちを犯し、争い、様々な苦しみや悲しみを経てきました。 しかしある一つのものが我々の魂をはぐくみ、人類を進化させてきたのです。それは勇気です。 地球の明日は今夜これから空高く飛び立とうとしている14名の勇気ある人々の手中にあります。 世界中のみなさん、みんなで彼らを見守ろうではありませんか。 神のご加護と幸運を」
何を発見したのかというと,これってトランスディシプリナリティだなと思った。
”地球滅亡”という喫緊の課題があるからこそ,自分に関わる問題だからこそ,1つの明確な課題に取り組めているといえる。
同時に現実世界を考えると,むなしくなる。
現在の大きな課題に対する研究者の姿勢はどうだろう。
若い研究者の世代が,社会から求められているものと,評価者たちから求められていることが少し乖離していないか?
共通の敵,巨悪に対峙するときは,課題が明確な分,同じ目的の元に一致団結して力を発揮できるのに・・・